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2020.09.07
骨折 ~前腕(下部)骨折編~
皆様、おはようございます
台風の影響は大丈夫でしょうか?
天気の変動が激しいので気を付けてください
岐阜市六条東にある鍼灸接骨院、
ながの鍼灸接骨院の院長、長野 有高です。

前回までに頭部、顔面、胸部,、脊椎、鎖骨、肩甲骨、上腕骨、前腕上部・骨幹部の骨折についてお話させてもらいました

今日、ご紹介するのは、前腕(下部)の骨折についてご紹介していきたいと思います。

前腕骨とは

前腕骨とは、橈骨と尺骨から構成されています。
この両骨と上腕骨で肘関節を形成し、末梢では手根骨と手関節を形成します。

橈骨と尺骨により、近位橈尺関節・遠位橈尺関節を形成し、肘関節、手関節、前腕の運動をさせています。


前腕骨骨幹部遠位端部骨折

前腕遠位端部骨折は、主に橈骨遠位端部が多く、橈骨遠位端部の骨折の合併で尺側遠位端部の骨折が見られる。

前腕骨遠位端部骨折の分類

1)前腕遠位端部骨折

  ①伸展型骨折(コーレス骨折)
  
  ②屈曲型骨折(スミス骨折、逆コーレス骨折)

2)前腕骨端線部骨折
  
  ①骨端線離開
  
3)辺縁部骨折

  ①バートン骨折(掌側バートン、背側バートン)


橈骨遠位端部伸展型骨折(コーレス骨折)

骨折の頻度が高く、幼児より老人が多い(幅広い年齢層)。

幼小児は、若木骨折や竹節状骨折が多く、予後は良好。

老人は粉砕骨折や多発骨折が多く、変形や関節機能障害などが見られる。

発生機序

介達外力:
手掌を衝いて転倒。橈骨遠位端に受ける長軸圧と、手関節に強度の伸展力が強制されたときに、手関節1~3cm上の部分で骨折する。
介達外力によって発生することが多い。


橈骨遠位端部屈曲型骨折(スミス骨折)

介達外力:
手関節を屈曲して、手背を衝き転倒。橈骨遠位端部に強い背側の力が働き発生する。


橈骨遠位端離開

幼少児が手関節を直角位に伸展して転倒した際、成長軟骨を骨折する。

成長障害を起こすこともある。


辺縁部骨折

背側バートン骨折

遠位骨折は手根部とともに背側に不全脱臼位をとる。

掌側バートン骨折

遠位骨折は手根部とともに掌側に不全脱臼位をとる。




前腕遠位端部骨折は、年配になるほど、治りが悪くなりますし、リハビリが大変になります。
また、変形も多いので、ちゃんとしたリハビリ計画を立てて、治していきましょう。

次回は、手根骨の骨折についてお話させてもらいますね

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