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2020.08.31
骨折 ~前腕(骨幹部)骨折編~
皆様、おはようございます
お盆は過ぎましたが、まだまだ猛暑日が続きますね(*_*;
最近、雷が多いですし、怖いですー( ;∀;)
岐阜市六条東にある鍼灸接骨院、
ながの鍼灸接骨院の院長、長野 有高です。

前回までに頭部、顔面、胸部,、脊椎、鎖骨、肩甲骨、上腕骨、前腕(上部)の骨折についてお話させてもらいました

今日、ご紹介するのは、前腕骨骨幹部の骨折についてご紹介していきたいと思います。

前腕骨とは

前腕骨とは、橈骨と尺骨から構成されています。
この両骨と上腕骨で肘関節を形成し、末梢では手根骨と手関節を形成します。

橈骨と尺骨により、近位橈尺関節・遠位橈尺関節を形成し、肘関節、手関節、前腕の運動をさせています。


前腕骨骨幹部骨折

前腕骨骨幹部骨折の分類

①橈骨単独骨折

②尺骨単独骨折

③橈・尺両骨骨折


橈骨単独骨折

発生機序

介達外力:
手掌を衝いて転倒、落下

直達外力:
前腕橈骨部に激しく物が強打

橈骨単独骨折は、橈骨に付着している筋によって骨片の転位が変わる。

※ガレアジ骨折(逆モンテギア骨折)

橈骨骨幹部中・下1/3境界部付近の骨折で、同時に遠位橈尺関節部で尺骨脱臼を合併する骨折


尺骨単独骨折

直達外力:
直達外力によるものが多く、転倒、墜落によって尺骨を強打

介達外力:
前腕回内位で手掌を衝いて転倒し前腕に強い回旋力が作用し骨折

※モンテギア骨折

尺骨骨幹部上・中1/3部の骨折で、同時に橈骨頭の脱臼を起こす骨折


橈・尺両骨骨幹部骨折

橈・尺両骨骨幹部骨折は、単独骨折より完全整復が困難。

そのため、骨癒合が伸びたり、偽関節形成の割合が高くなる

また、後遺症として、変形治癒、前腕回旋障害、阻血性拘縮なども起こることがあります。




前腕は骨折しますと、変形が残りやすいですし、手の動きにも影響しますので、気をつけましょうね

次回は、前腕骨の下部の骨折についてお話させてもらいますね

体に違和感があるなと思ったら、一人で悩まず、
まずはお電話を 058-213-7927

ご来院をお待ちしております
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