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2019.11.11
東洋医学 ~正経十二経脈 手の太陽小腸経~
皆様、おはようございます
肌寒くなってこの頃。風邪もはやってますので、風邪対策は万全にしてくださいね
岐阜市六条東にある鍼灸接骨院、
ながの鍼灸接骨院の院長、長野 有高です。

今は、東洋医学についてお話させてもらってます

前回は東洋医学の「経絡」というものがあり、その主となるものが、十二経脈(正経)であることをお話ししました


今日、ご紹介するのは、十二経脈(正経)の6つ目、「手の太陽小腸経」です

手の太陽小腸経とは

手の太陽小腸経とは、小指の尺側から始まり、上肢の背部内側を上り、肩甲骨、頚部後部を上り、耳で終わる 流注です。

小指末端(少沢穴)に起こり、手の尺側(前谷穴、後谿穴)を循り、手関節を経て前腕尺側を上行して肘関節(小海穴)に至り、上腕後内側より肩の後から肩甲を循り大椎穴で左右が交わる。ついで缺盆穴に入り心を絡い、横隔膜を下り、胃に抵り、小腸に属す。
その支なるものは缺盆穴から別れて頚を循り、頬に上り外眼角(瞳子髎)から耳中に入る。またその支なるものは、頬から別れて鼻から内眼角(睛明穴)に行き、足の太陽膀胱経に連なる。

1.少沢(しょうたく)
取穴部位:小指尺側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分

2.前谷(ぜんこく)
取穴部位:手を握り第5中手指節関節の下、尺側の陥凹部

3.後谿(こうけい)
取穴部位:第5中手指節関節の上、尺側の陥凹部、手を握ってできる横紋の端

4.腕骨(わんこつ)
取穴部位:手背尺側にあり、第5中手骨底と三角骨の間の陥凹部

5.陽谷(ようこく)
取穴部位:手関節後面にあり、尺骨茎状突起の前下際の陥凹部

6.養老(ようろう)
取穴部位:陽谷穴の上1寸、尺骨茎状突起の隆起中央の割れ目、手掌を胸にあて尺側頭の橈側縁の陥凹部、尺骨茎状突起と尺側手根伸筋の間

7.支正(しせい)
取穴部位:手を胸に当てて陽谷から小海に向かい上5寸、尺骨後面のほぼ中央

8.小海(しょうかい)
取穴部位:上腕骨内側上顆と肘頭の間、陥凹部、肘を半ば屈曲して取る、尺骨神経溝

9.肩貞(けんてい)
取穴部位:上腕を腋につけた時、腋窩横紋の後端から上1寸

10.臑兪(じゅゆ)
取穴部位:腋窩横紋後端の上方で、肩甲棘外端の下際陥凹部、肩甲棘外端は、肩甲棘から肩峰への移行部

11.天宗(てんそう)
取穴部位:棘下窩の中央

12.秉風(へいふう)
取穴部位:肩甲棘のほぼ中央上際

13.曲垣(きょくえん)
取穴部位:肩甲棘内端の上際で、棘上窩

14.肩外兪(けんがいゆ)
取穴部位:第1・第2胸椎棘突起間(陶道穴)の外方3寸、肩甲骨内上角の骨際

15.肩中兪(けんちゅうゆ)
取穴部位:第7頚椎と第1胸椎棘突起間(大椎穴)の外方2寸

16.天窓(てんそう)
取穴部位:下顎骨の後下方、胸鎖乳突筋の前縁で、扶突穴と天容穴のほぼ中央、扶突穴の後方で胸鎖乳突筋の後縁

17.天容(てんよう)
取穴部位:側頚部で下顎角の後方、胸鎖乳突筋の前縁

18.顴髎(けんりょう)
取穴部位:外眼角の直下で頬骨の下縁、陥凹部

19.聴宮(ちょうきゅう)
取穴部位:耳珠中央の前、陥凹部、顎関節突起の後縁、浅側頭動脈拍動部



手の太陽小腸経は、手の尺側側から始まりますので、手関節の病気(TFCCなど)や前腕屈筋群の痛み、また、肩甲骨・肩外側後側の痛み、頚部の痛み、耳鳴りなどの症状に有効です。


次回は、「十二経脈(正経)」の一つ、足の太陽膀胱経ついてお話しますね

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